日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2024年3月28日人を動かすために、自分の行動を変えよう!


★あいさつ一つで人間関係は良くなる


日本話し方センターの話し方教室では、話し方改善のトレーニングとして2分間のスピーチを採用しています。

全12回のうちの3回目と4回目のスピーチテーマは『挨拶を実行して』です。

(えっ、話し方の改善に挨拶なんて関係ないでしょ)と思った方もいると思います。

そう思われるのもごもっともです。

しかし、私たちの話し方教室は、単に話し方のテクニックを身につけるだけでは、話し方が改善したことにはならない、と考えています。

それは、話をする目的を意識しているからです。

話をする目的は、自分の話を理解するとともに共感してもらうこと、そして場合によっては話した通りに動いてもらうことです。

そのためには、初対面の人には良い印象を持ってもらうこと、日頃から付き合いのある人とは良い人間関係を作ることがとても重要なのです。

人は、良い印象を持っていない人、嫌いな人の話は聞こうとしないからです。

 

そして、良い人間関係を作るために、挨拶を励行することはとても効果があるのです。

そうしたことから、私たちの話し方教室では初回に挨拶の意義や効果的なやり方を講義しています。

その内容に従って、日常の中で今までと違う挨拶を実行してもらい、その結果、自身の気持ちの変化や相手の言動の変化などについてスピーチしてもらっています。

この課題に取り組んだ多くの人が人間関係が明らかに良くなったことを実感しています。

そして、その成果を聞き応えのあるスピーチで披露されています。

そうしたスピーチの一つをご紹介しましょう。

 



★挨拶をしていなかったのは子供達ではなく自分だった


Aさんには、小学校と幼稚園に通うお子様がいます。

子供達には常日頃、「大きな声で挨拶しないとダメだよ!」と言っていました。

しかし、子供達はなかなか言ったとおりにはしません。

それがかなりストレスになっていました。

そうした時、話し方教室の1回目で挨拶の本当の意味や目的、効果的な挨拶の仕方などを知りました。

そして、それを実行することが宿題になったので、Aさんは自分からお子様に「おはよう~!」と大きな声で挨拶することにしました。

早速実行してみると、お子様達は二人とも大きな声で「おはようございま~す!」と挨拶を返してくれました。

その様子を見てAさんは気付きました。

大きな声で挨拶をしていないのは子供達ではなく、自分自身だったんだ、ということに。

実はAさんはそれまで朝起きても子供達に「おはよう」と自分から挨拶をしていなかったのです。

 

★子供は親がするとおりに行動する


話し方教室では

  • 子供は親の言うとおりには行動しないが、親がするとおりに行動する


と伝えています。

Aさんは、まさにこのことを日常の中で体験されたのでした。

それ以来、Aさんは学校や幼稚園で自分から率先して「こんにちは!」と挨拶をしています。

お子様達も、それに続いて「こんにちは!」と大きな声で挨拶をするようになった、とのことです。


★まず自分から行動を変える


私はこのスピーチを聞いて、胸が熱くなりました。

Aさんが自分に改善すべき点があったことに気づいて素直にそれを認め、行動を変えたことがとても素晴らしいと思ったのです。

Aさんはこの教室であいさつの話を聞くまでは、自分が何度言っても挨拶をしない子供達が悪いと思っていました。

しかし、自分から挨拶することで、子供達が挨拶しないのは、自分は口で言うばかりで行動が伴っていなかったことが悪かったのだと気づいたのです。

日本話し方センターで大切にしている言葉に「言葉の後に行動あり」というものがあります。

口先でいくら良いことを言っても、その後の行動が伴わなければ周りからの信頼は得られません。

例えば、日頃整理整頓をやかましく言う上司の机の上が散らかり放題だとしたら、誰がその上司の言うことに従うでしょうか。

当然、そういう人の言うことを聞こうとする人はいないでしょう。

上司や親をえらい存在だと思って、その言うことに従順に従うという時代は遙か昔に終わっています。

口だけでなく自ら行動することで、他の人の考え方や行動を変える時代にになっているのです。


★効果的なコミュニケーションの取り方を学びませんか?


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